日々のかけら

田口実千代「日々のかけら」Mitiyo Taguti All rights reserved.

また次の春へ

今年1月終わり頃、鈴木成一さんからの電話に、仕事!?などと思ったのですが、鈴木さんが先生をされていたミームデザイン学校の実習にデザイナーさんと取り組み、装画を提供しました。
最初は高橋さんのイメージに沿ったラフを描きましたが、鈴木先生が「田口さんの絵の持ち味を活かすように」と言われたようで、二人で話し合って具体的なシーンではなく小説のテーマにそったイメージを描きました。
二羽の雲雀が春の空を、未来へと向かうイメージで、帯に隠れてる所には桜を描きました。背はピンクの色をすーっと自然に入れる事で、背だけでもこの本のイメージが伝わればと思いました。
今回のこれはデザインコースの課題ですが、高橋さんと話し合う事で自分がデザイナーさんから何を求められているかも垣間見え、とても勉強になりました。課題に参加できて本当に良かったです。
私の絵の持ち味を活かして素敵に装幀して頂きました。ありがとうございます。




「また次の春へ」重松清著 (課題によるダミー)
装幀:高橋千恵子
装画:田口実千代